ME-BYOのひろまり

子どもから大人まで全世代が未病の「改善体験」ができる複合施設,コンセプトは「食」「運動」「癒し」

未病バレー「BIOTOPIA」(ビオトピア)は、子どもから大人まで全世代が楽しく「未病」改善につながる体験ができる場所となっている。神奈川県大井町に2018年に開設され、「未病の戦略的エリア」である県西部の中核拠点と位置づけられている。

ビオトピアは、「食」「運動」「癒し」をコンセプトに緑豊かな森に囲まれており東京ドーム約13個分の広大な敷地にはレストランやマルシェ、運動を楽しめるオール天然芝のフィールドやアリーナ(体育館)、遊歩道、サテライトオフィスなどが設けられている。健康づくりへの関心の高まりから30代から50代を中心に利用が増え、2020年末には来場者が100万人を超えた。

加えて秋には、キャンプと音楽フェスを合体したイベントが開催され、ファミリー層を中心に来場者が増えている。神奈川県が運営する体験型「me-byoエクスプラザ」では先端技術を使い、実際に体を動かしながら体力や生活習慣を確認し、ライフスタイルを見直すきっかけを得る体験ができる。

ビオトピアのプログラムでは、「癒し」をさまざまな角度から掘り下げており、体の健康とともに心の健康にも重点を置いている。森林浴の効果でストレスを和らげて心を癒やす目的の「森林セラピー」は30代から40代の女性に人気を集めている。更にビオトピアと日展作家が連携し、日展作家が講師となり書や彫刻や陶芸、洋画などのアート教室も開催している。「癒し」の一つとして、作品づくりなど趣味を通じて自分に向き合う時間をつくることを提案している。

2021年度中には敷地内に、新たに「フィット&スパ」がオープン予定だ。敷地内に湧く温泉とプール運動が結びついた、運動と癒しのプログラムを予定している。

ビオトピアは、地域の観光客の増加にもつながっている。2018年の開業時にはオープンから3日間で4万1000人が来場し、2020年12月に来場者が推計で100万人を突破した。当初5年間で100万人突破の目標を掲げていたが、3年間で達成した。

今後は近隣地域の観光スポットとの連携も強化する。神奈川県西部の小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町の2市8町を中心に、ビオトピアと観光スポットを訪れる電動アシスト付き三輪自転車のガイドツアープログラムを増やす方針だ。地元の隠れた湧き水などのスポット、小田原城の城下町、寺社仏閣などを訪れて御朱印をもらうといったツアーも考えているという。

また、ビオトピアは、未病にかかわる新産業の創出拠点としても注目されている。サテライトオフィス「WakWork」は、未病やヘルスケア関連企業の利用が期待されており、未病産業にかかわる企業同士の交流などから新ビジネスが生まれる可能性がある。健康的なライフスタイルに寄りそうものを扱うマルシェは、新商品のサンプル配布やテストマーケティングフィールドとなり、「カスタマーに近いオフィスになる」(ビオトピア)という。さらに、森に囲まれた立地は、楽しみながら仕事をして気分転換に自然探索もできる「ワーケーション」が可能だ。これからの時代の働き方を体現できる場所といえる。

BIOTOPIA(ビオトピア)は、「BIO」(いのち)と「UTOPIA」(ユートピア)を意味する。運営主体は、コーヒーの通信販売を行うブルックスホールディングス(本社・横浜市)だ。同社はお茶やコーヒーから健康をテーマに新たな産業の創出を掲げており、企業のスローガンとビオトピアの目指す方向が共通している。「me-byo valley」(未病バレー)には、神奈川県西地域全体から未病改善を「集積」「創造」「発信」し、健康な社会を実現するための場所にするとの思いが込められている。

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